このブログを運営する筆者は従業員3名の小さな実店舗とサイト運営をしております。平均単価23,000円以上と割と高単価の商材なので、これまでクレジットカード決済を求められていましたが、このような小さなお店では導入できませんでした。
しかし、ここ最近は個人事業主でも簡単に審査が通り、しかも月額費用無料のキャッシュレス(クレジットカード)システムを導入することが可能になりました。
導入できる会社はいくつかあったので、思い切って3つの会社と契約しました。導入してから4年ほどたち、それぞれの決済システムを使用・経験した上で3社を比較解説し、カンタンに誰にでもわかるようにしたいと思います。
Square・AirPAY・STORES決済3社の比較
筆者が契約して実際にカードリーダーも持っている決済システム会社が「Square・AirPY・STORES決済」(以下それぞれスクエア・エアペイ・ストアーズと表記します)です。ここでは実際に使用しての体験を元に比較してみたいと思います。
手数料比較表
決済手数料比較 | 主要クレカブランド | JCB | 交通系電子マネー | QR決済 | オンライン決済 |
Square | 3.25% | 3.95% | 3.25% | 不可 | 3.25%(JCB:3.95%) |
AirPAY | 3.24% | 3.74% | 2.95% | 2.95% | 不可 |
STORES決済 | 3.24% | 3.74% | 1.98% | 3.24%(WeChatPayのみ) | 3.24%(VISA,MasterCardのみ) |
クレジットカード決済手数料
クレジットカード決済手数料はどこも大差はありません。強いて言うならばスクエアのJCBが他社よりも0.2%高い手数料。JCBで10万円の決済ならばスクエアは3950円、その他は3740円。210円の差となります。決済金額が高額な事業者ほど、この差は大きくなると思いますが、数千円の決済ならばさほどの影響なないと思います。
交通系電子マネー手数料
交通系電子マネーならば圧倒的にストアーズ決済が有利です。Suicaで10万円の決済ならば、ストアーズ1980円、エアペイ2950円、スクエア3250円。なんと一番安いストーアズと一番高いスクエアを比較したら1270円も差があります。
あなたのビジネスでSuica決済10万円ほどが月に10件あったならば、スクエアに比べてストアーズ決済ならば12700円お得になります。(規模にもよりますが)お店の電気代ひと月くらいが無料になるのと同じくらいですよね。
Suica決済が多いお店ならばストアーズ決済がお得なのは間違いないです(2022年2月現在)。
QR(バーコード)決済
QR(バーコード)決済はエアペイが最も有利です。エアペイでは「PayPay・d払い・auPAY・Jcoin・Alipay・WeChatPay」など主要なQR決済が可能です(別途AirPAY QRに申し込む必要があります)。
総合的にみたらエアペイはクレカ・電子マネー・QR決済も可能なので、幅広い決済手段を持つためにはエアペイが妥当かなと思います。
オンライン決済
オンライン決済はスクエアが断然有利です。オンライン決済とは対面ではなく、ネットを通じての決済です。これに関して言えばスクエアは素晴らしいです!メールを送りお客様がそのメールから決済することで成り立ちます。
ストアーズ決済でも同様のシステムがありますが、難点なのが日本人にとってポピュラーなJCBが使えないということです。それを考えるとスクエアはJCBも使えるので安心です。
AirPAYのお申し込み詳細はこちらから
STORES 決済 (旧:Coiney) |お店のキャッシュレスをかんたんに
その他費用について
その他費用 | 初期費用 | 月額費用 | 入金手数料 | 決済端末費用 |
Square | 0円 | 0円 | 0円 | 7,980円 |
AirPAY | 0円 | 0円 | 0円 | 0円(キャンペーン中) |
STORES決済 | 0円 | 0円 | 200円(10万円以上無料) | 0円(キャンペーン中) |
各社のその他費用をまとめました。初期費用・月額費用については各社0円と横並びです。それでも昔は月額費用が数千円かかるのが普通だったのでありがたいことでしょう。
入金手数料はストアーズだけが200円かかってしまいます。10万円以上の入金は無料なので、コンスタントに10万円以上売上があるのならば、気にしなくていいと思います。スクエアとエアペイは金額がいくらであろうとも0円です。
決済端末(カードリーダー)費用はスクエアのみ7,980円で購入する必要があります。エアペイとストアーズ決済はともに決済端末が無料です。しかしキャンペーン期間中のみとなってますのでご注意を。
決済端末2台目以降は有料
エアペイとストアーズ決済はキャンペーン期間中のみ無料となってますがこれは1台限りです。2台目以降は購入する必要があります。
AirPAY:端末追加料金 | 1台:20,167円 |
STORES決済:端末追加料金 | 1台:19,800円 |
もしあなたが複数の店舗を運営しており、各店舗でキャッシュレスを導入する場合カードリーダーを購入しなければなりません。
仮に10店舗を持っていたとなると、エアペイならば182,503円、ストアーズ決済ならば178,200円かかってしまいます。ちなみにスクエアならば79,800円です。1台目無料でなくても10万円ほど安くなります。
※ストアーズ決済は複数での利用に関する相談も受け付けてますので、ストアーズ決済を複数店舗で導入希望ならば一度ご相談してみてください
複数店舗運営しているならばスクエアの方が初期コストを抑えることができるのでオススメです。
決済端末はアプリを使って決済
これらの決済システムは3社とも基本的にスマホやタブレットのアプリを利用して決済します。もちろんあなたのお手持ちの個人用のスマホやタブレットも利用可能です。
エアペイはiOSのみ
注意しなくてはいけないのはエアペイのみAndroid端末は利用できないのです。つまりiPhoneかiPadが必要なのです。
ということはiPhoneもしくはiPadを購入しなくちゃいけないのか?
と思うかもしれませんが、実はエアペイではiPadの無償貸与というシステムがあります。しかしこのシステムには条件があります。
- 実店舗がある(事務所ではなくお店という形態)
- 新規加入者(すでに加盟店でiPad無償目的で解約・再申し込みは不可)
- 申し込んでから6ヶ月以内に審査を通過している
以上が条件です。それほど難しいことではありません。ただしこれも1店舗に1台なので複数店舗でキャッシュレス決済を導入するならば、自費でiPhoneやiPadが必要になります。
もちろんあくまでも「貸与」という形態なので、iPadがあなたの私物になるわけではありません。なのでゲームとかインストールして遊び目的で使用するのは遠慮したほうがいいでしょう。
クレジットカード決済システム3社の総括
これまでスクエア・エアペイ・ストアーズ決済の比較をしてきましたが、三者三様でなかなか選べないという方も少なくないと多います。ちなみに筆者がもっとも利用しているのはスクエアです。
その理由として小さくてコンパクトでおしゃれかつ余計なボタンがなくてシンプル。かっこよさをアピールでき、他従業員も使いやすい。また対面だけでなくネット販売しているならばオンライン決済も可能なので、ネットショップを運営している筆者は重宝します。
その他スクエアオンラインシステムでショップを作ることが可能なんです。弱点としてはQR決済に対応していないということですが、PayPay・d払い・auPay独自に申し込んですぐ審査は通ったので問題ありません。
あれこれ申し込むのが面倒ならば、クレカ・電子マネー・QR決済とまんべんなく使えるエアペイがオススメ。リクルートが経営しているので安心感も抜群。ネット販売には対応していないので実店舗のみの営業(飲食店・自動車修理工場など)しているお店に向いてると思います。
ストアーズ決済はもともとオンラインショップとのつながりが強いので、オンラインショップをこれから作るというならば導入してもいいかもしれません。ストアーズ決済も最も有利なのが電子マネーの手数料が安いということ。電子マネーの決済が月10万円以上あるならばストアーズ決済は見逃せません。
筆者は3社それぞれ契約しているので、お客さまの決済に応じて使い分けています。
例えばお客さまが
MasterCard・VISAで決済➡️スクエア
JCBカードで決済➡️エアペイ
Suicaで決済➡️ストアーズ決済
ネットショップの決済➡️スクエア
とこんな感じです。かなりセコイやり方なのでオススメはしません。充電なども面倒なので。。。ただ常に最安で決済を求めるならば、この筆者のやり方ならば手数料をより安く済ませることが可能になります。ただ、個人店舗でしかできないですけどね。。。
AirPAYのお申し込み詳細はこちらから
STORES 決済 (旧:Coiney) |お店のキャッシュレスをかんたんに
以下の記事は別途QR決済を導入する方希望の方に参考になると思います。
スマホ決済(QR決済)オススメランキング
次に今流行りのスマホ決済(QR決済)のランキングを紹介します。
No.1:PayPay
1位はPayPayです。これは間違いなく導入した方がいいでしょう。PayPayでは毎月キャンペーンを行っており、この記事作成段階の2020年7月ではセブンイレブンにおいて「ペイペイジャンボ」という企画が始まってます。
セブンイレブンにてPayPayで買い物をすると1等1000%、2等100%、3等5%戻ってくるというキャンペーンです。セブンイレブンではそんなに大きな金額の買い物をすることは少ないかもしれませんが、例えばギフトなどで500円の買い物をして1等が当たった場合、50000円が戻ってくるということです。
かなりお得ですね。こんな大きな金額でなくても100円で1等当たれば1000円戻ってくるのです。それでも嬉しいですよね。
そんなキャンペーンが多いPayPayは今後もユーザーが増えることでしょう。ちなみに2020年8月1日、2日には200%戻ってくるキャンペーンが始まるので便乗した方がいいと思います。
またもしあなたのスマホにまだPayPayアプリが入っていなければ、実際使ってみればわかると思います。
PayPay iOS専用アプリダウンロードはこちらから | PayPay Android専用アプリダウンロードはこちらから |
月額費用 | 0円 |
決済手数料 | 0円(2021年9月30日まで) |
振込手数料 | 0円(ジャパンネット銀行の場合それ以外は月1度の振込は0円・都度振込は105円) |
導入費用(カードリーダー端末代金など) | 0円 |
No.2:d払い・メルペイ
2位はd払い・メルペイ です。ご存知のとおりd払いは携帯電話シェアNo. 1のドコモが運営するスマホ決済システムなので、ドコモユーザーが有利なのは間違いないでしょう。さらにはd払いを導入すると同じQRコードでメルペイ の決済もできるようになってます。
メルペイ とはメルカリが運営するQR決済システムです。今まではメルカリで売り上げた金額は銀行口座に振り込んでもらって現金に換え、支払いするのが通常でした。しかしメルペイ の登場により同じメルカリのアプリからQRコードを読み込んでもらうか、相手のお店のQRコードを読み取って決済することが可能になりました。
これはメルカリユーザーからすればかなり便利なことです。しかもd払いが使えるお店で使える。メルカリは携帯キャリア関係なくユーザーがいるのでd払いを導入するということはメルカリユーザーを獲得するチャンスです。もちろん無料なんで導入しておいて損はありません。
月額費用 | 0円 |
決済手数料 | 2.6%(d払いは2020年9月1日〜2021年3月31日まで無料・メルペイ は2021年6月30日まで無料) |
振込手数料 | 0円 |
導入費用(カードリーダー端末代金など) | 0円 |
No.3:auPAY
No.3はauPAYです。見てわかると思いますがauが運営するスマホ決済システムです。auユーザーが持つポイントがauPAYとして使えるのが魅力です。
聞いた話によるとauユーザーはポイントをどこで使おうかと悩んでおり、そればauPAYで使えることを知ったので、auPAYが使えるドラッグストア・スーパーなどで利用しているようです。
あなたのお店もauPAYを導入し、HPやチラシで「auPAY使えます」と入れるだけでauユーザーの心の中にあなたのお店が残るかもしれません。丑の日にうなぎを買おうかと思っているときに、あなたの鰻屋がauPAYを利用できるならばそれだけで選ばれる可能性が高くなるのは間違い無いと思いませんか?
とくにうなぎなど高価なものはポイントで購入できると得した感じがするものです。
月額費用 | 0円 |
決済手数料 | 3.25% |
振込手数料 | 0円 |
導入費用(カードリーダー端末代金など) | 0円 |
すべて導入が望ましい理由とは
ちなみに僕はこのオススメランキングの3つ全て導入してます。理由は簡単です。ドコモ・au・ソフトバンク全てのユーザーの需要を満たすことができるからです。
さらに振込先を全てPayPay銀行にしておくだけで、すべてのスマホ決済システムからの振込手数料が無料になるからです。売上管理も楽ですしね。
この3つ申し込んでも導入費用は0円です。あなたのお店に3つのQRコードを設置すればいいだけです。小さなお店でもそれくらいおけるスペースはあることでしょう。
僕の商売は出張サービスもあるので、QRコードのシールをファイルケースに入れて持ち歩いています。それを見せるだけであとはお客さまが勝手にスマホで読み取ってくれるので簡単です。
最低でもPayPayには申し込んだ方がよいとは思いますが、時間に余裕あればd払い・auPAYに申し込んでも絶対損はないと思います。
PayPayのお申し込みはこちらから | d払い 加盟店![]() |
auPAYのお申し込みはこちらから |
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